2022年 04月 12日
教えているつもりが…
「部活は生徒の為、、、」
パソコンを開いたらネットニュースに、こんな見出しが飛び込んできた!
ちょっと気になって読んでみた。
部活を担当する子育て世代の父親が、「部活は生徒の為」との使命感をもって一生懸命部活の指導を続けてきたが、心身ともに余裕が無くなり、部活の無い小学校への移動を願い、実現したという記事。
確かに子育て世代の場合、夫の協力は不可欠!共働きなら尚更だ。部活を担当すると土日祝日のお休みはもちろん長期のお休み(春休みや夏休みなど)も例外ではなく、終日、あるいは半日が潰れてしまう。強豪校なら休みが正月三が日だけというケースも珍しくない。
強いチームを作る為には致し方ないとは思うが、この頃はそれに異を唱える教師や親御さん、生徒も少なくはないだろう。
私も体育教師として31年、教鞭をとり、部活を担当した経験がある。放課後の指導、クラスの生徒指導、校務に追われて日々、奔走していた。
休みの日は部活の指導は当たり前、若い頃は友人と旅をしたり、それこそデートすら叶わなかった。何で私たちだけ?と不満タラタラ、、、
放課後の指導は午後7時まで、それに生徒指導が加わると、午後10時を過ぎてしまうことも…。生きている多感な生徒を預かっているのだから、何が起こっても不思議ではなく、時々は部活の指導どころではない日だって幾度も有った。
個人的なたのしみや休養の時間はほぼ無かったかな? 年休なんて取れるわけもなく、ひたすら真面目に一生懸命の毎日。
勤務時間の5時15分に帰宅される同僚も幾人かおられたが、ほとんどの先生方が生徒指導や校務で遅くまで仕事をされていて、学校の教師は本当に多忙!
若い頃は理不尽な現実を受け入れられなかったが、やっているうちに分かってきた! 部活は生徒とダイレクトに交わるからそりゃ大変だが、他の先生方には体験できないステキ宝物を頂ける! 親密に関わり、勝敗はもちろん、喜び、達成感を共に味わうことの素晴らしさは味わう価値がある!
体験した方でないと理解しえない感動を共有し、そのことによって信頼と深い愛情と絆を実現できたと信じている。
人間と人間の交流にしか生まれないそれらを経験したら、無味乾燥な日々には戻れないってこと! 人間としても生徒らとの交わりで得たものは少なくないと確信している。
ここで名言、「教えているつもりが、いつしか教えられていた」これ、ホントです! だから「部活や生徒指導などの技は生徒の為ばかりではないんですよね~」
お陰様で、あのころの教え子さんとの交流は続いていて、我が人生の宝と胸を張って言えることが、とても有り難く幸せなんです。個人的な時間はほぼなかったけれど、それに代わる素晴らしい体験と思い出は今も生々しく遺っている。
どんなお仕事でも同じ、時間をかけた分、頂ける掛け替えのない贈り物! それ、やっぱりモノじゃない、人ですよね。とは言え、そうもいかない現実も有る!
人間の権利、当然与えられるべきものを得られないという現実に違和感をもたれるのも然り!
だから、今は昔、 きれいごとではいかないのが現実、、、でも、きっと私、もう一度、教師をやり直しても同じことになりそうだわ!
だって、そのお陰で今があるって、心から思うし、そういう性分だから… 苦笑、
つくづく、いいお仕事させて頂いたなあ~ 今のお仕事も、もちろん!
ある生徒からの一言 「先生は無敵やね!」このセリフ、割とスキ! 笑、
上記の記事の先生、学校が変わって、余裕ができたけれど胸の内に残るモヤモヤに悩んでいらっしゃるとか。きっと、いい先生なんでしょうね。
心からのエールを送りたい!
31年教えられてきた一教師! 勝手なことをつらつらと、
失礼しました!
愛がすべてよ、♥
「琴が浜」 … 太平洋~~
人生、捨てたもんじゃないで~~
感謝、感謝、
しあわせ、実感!
by giggy2 | 2022-04-12 13:31 | 日々、